2017-07-01
「右胸と首の付け根が痛く、ノド仏や胸の中心部の奥に重い痛み、背中の痛みがあるんです。なんとかなりませんか。」
30代女性。
3年前首が支えられなくなり、首や背中の痛みのため病院の整形外科でけん引の治療をしていました。
何度か通院された様子です。しかし、空しくも痛みが解消されず悩んでいたそう。
そんななか、知人の紹介で骨格調整センター・コアに来院されました。
「右胸と首の付け根が痛く、ノド仏や胸の中心部の奥に重い痛み、背中の痛みがあるんです。 なんとかなりませんか。」
施術前のスクリーニングで悩みを訴えられました。
はじめての骨格調整法なので、やや緊張した面持ちです。
「頭痛はありますか?」
「たまにあります。というか首からきているような頭痛という感じです。」
「なるほど首の位置をちょっと確認してみますね。失礼致します」
椅子に座ったままの状態で、背中から首の位置を確認するとやや右斜め前に首がおちているような感じに見えます。
「あと、ズシンと背中の痛みがあります。」
と言いながら 右手を背中にまわし、痛みの箇所を指差してくれました。
「わかりました。骨の歪みを見てみますね。」
指差してくれた箇所を指先でチェックすると肋骨の2番で、その骨を細かくチェックすると、肋骨自体がうねうねと捩じれながら変形しています。
「あと右胸も痛みがあります。」と指差す箇所は右胸側の肋骨2番。
首の付け根から頭部が右に傾斜しています。
「首が痛い」「背中が痛い」「右胸が痛い」
訴えをもとに指先で細かくチェックすると頸椎の7番が左に頸椎の6番が右にずれています。
「頸椎の7番というところが左に 頸椎の6番というところが右にずれていますね。」
「ノド仏の奥がズシンと重い痛みがあるのですが、この痛みは頸椎の歪みの影響ですか?」
「そうだと思います。ちょうどノド仏の奥あたりに頸椎の7番と頸椎の6番の境目があるようです。 」
「そうなんですね。」
自身の感じる痛みと歪みと関連性が明らかになるにつれ当初の緊張感も段々とほぐれてきています。
主訴(注:痛みがある場所)
肋骨2番、頸椎7番、頸椎6番
肋骨2番が変形し、さらに左下方に下がっている状況があるため、頸椎7番の左ずれ、 頸椎6番の右ずれの度合いが大きくなっていると判断。
「本日の調整 肋骨2番左側の変形を調整していきたいと思います。
「お任せします。どういう状況なんですか?ひどいですか?」
「ひどくはありませんが、、、、」
と長めのタオルをとり、肋骨2番の状況を説明します。
「このように肋骨2番が捩じれているので、これを逆回転させながら捩じれて縮んだ肋骨2番を伸ばしていきますね。」
(写真参照:捻れのイメージ)
施術時間70分。
施術中すやすやと寝ています。施術中、
「とても気持ちいいですね。」
「肋骨2番のあたりはリンパもありますから、骨格調整とともに循環もよくなって気持ちいい感覚となるようですよ。」
「なんか肋骨の捻れが解消されて骨が伸びていく、骨が動いていく感じが分かります。」
捻れが解消されていく新感覚に驚きを隠せないという感じです。
「あと思い出したのですが、こどもの頃左膝の上あたりを骨折して針金を通 して矯正した経験があります。針金はもう抜いてなくなりました。」
「なるほど、こういう身体の履歴は調整を進めていく上でとても参考になり ます。その都度思い出したら教えてくださいね。」
左膝の上あたりを骨折した状況では、その部位に左右の重心の負荷がのしか かります。
そういった左大腿骨の状況があったためか否か、逆足の右に重心の負荷が大きくなっていたと思われます。
(こういったように調整中に、全身のズレの大元が特定されるケースが 多々あります。)
「今日は痛みが強い主訴から調整していきますね。」
施術中、時間の経過とともに縮んでいた肋骨2番が伸びていく様子を身体で実感、 自身の調整に関する興味もじわじわ大きくなっていく様子が表情に表れました。
施術後
「お疲れさました。今日は肋骨2番の調整で終わりますね。全身の捻れもとれ背筋が伸びたようですよ。」
「ありがとうございました。だいぶスッキリしました。」
「右胸と背中の痛みはどうですか?」
「スッキリしてなくなりました。」
「よかったです。」
「次も予約を入れたいのですが来週空いてますか!?」
「次は頸椎もしくは左大腿骨を調整したいと考えています。こちらこそよろしくお願い致します。」
調整ともに疲労も取れ、すっきりとした表情で帰宅されました。私も含めて、これからの調整が楽しみです。
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