「うちの娘がぎっくり腰やっちゃったから見てくれる？」
とある日の朝。急用でご予約の電話。
「分かりました。今日二名の予約大丈夫です。１１時にお二人承ります。」
２１歳女性Iさん。母親の付き添い付で来店。お店の玄関先では、自分で靴とスリッパを履き替える事もできませんでした。
痛みがキツいせいか、息も絶え絶えに歩行も一歩一歩ソロソロと歩く様子です。
Iさん。立位で体幹を確認すると背骨と骨盤が「くの字」になってまるで身体が折れ曲がっているようです。
そのままベッドにうつぶせになってもらい、ゆっくりと痛みを感じにくい範囲で「揺らし」療法を行いました。
（１０分）
「揺らし」療法を継続するにつれ少しずつ身体が柔らかくなってきました。それでも痛みは残ったままです。
身体が「くの字」に折れ曲がっているところを注意深くチェックすると腰椎３番が大きく歪んでいます。
「Iさん、身体の部位で一番痛みが強いと感じるところはどこですか？」
Iさん右手でソロッと腰椎３番を触れられます。やはり歪みが激しいところが一番痛むようです。
（同時に数カ所痛み有り）
その後腰椎３番のみを７０分調整。激しい痛みが消えてました。
「Iさん、脅かすようで申し訳ないけど、背骨がくの字に曲がっているから継続的に調整を受け続けてね。歪みは大きいみたいだけど、一時的に大きく歪んでいるだけだと思うし、歳も２１歳で若いから骨格の歪みもすぐよくなっていくと思うから。」
「分かりました。そのようにします。」
１回目の施術で痛みがやわらいでくれました。
翌日、２回目の調整日。玄関から入店するやいなや
「まだ痛みはありますが、昨日のところの痛みは良くなってます。」
Iさん,痛みを抱えながらも笑顔で回復ぶりをアピールしてくれます。
前日に比べ歩く早さもよくなってきています。
２回目の調整。立位でのチェック。
「Iさん今日痛みが強いと感じる部位はどこですか？」
右手を背中にまわし、仙骨の３番右側を触ります。骨の歪みをチェックすると、その仙骨３番が大きく歪んでいました。
「今日は仙骨３番の歪みを調整しますね。」
そのまま７０分仙骨３番を調整しました。
術中
「とても歪みが激しい状態です。というより最近さかのぼって一週間の間に大きな打撲と言うか、なにか激しくぶつかったという状況などありませんでしたか？」
「ありました。仕事はウエイトレスなんですが、ヒールを履いたまま思い食器を運んだりととてもハードな仕事内容で、そういうモノを運んでいるときに冷蔵庫に食器を入れた箱をぶつけて、それが脇腹に突き刺さるような打撲をしました。」
「なるほど、やはり大きな打撲が原因ですね。普通ではありえないくらい骨格が歪んでますから。でも脅かすつもりではなくて、昨日も言ったけど必ずよくなりますから心配しないでくださいね。」
術後、
「また少し痛みが良くなってきています。明日もまた調整をお願い致します。」
調整後翌日も予約を入れてくれました。激しい痛みで仕事も休養しているようです。その後、連続して５日間調整に通っていただいています。４日目の朝には、ぎっくり腰の痛みは完全に引いた様子です。
その日の来店時
「痛みはだいぶよくなりました。なんかまだ身体が右に傾いている気がするのでそれが気になっています。」
そう言い残し店内に入ってきましたが、痛みを感じる様子はなく４日前とは見違えるような様子です。
「分かりました。今日は頭部の調整をしますね。側頭骨というところがあって、側頭骨の中心が耳になっていて
三半規管の骨格調整をさせてください。重心のバランスを整えていきたいと思います。」
それまで4日間、痛みの激しい部位を調整してきたおかげで痛みは引いています。
その仕上げというか、傾いた身体を頭部から調整していきました。
４日目側頭骨の調整。７０分。調整後、
「Iさんお疲れさまです。身体の傾きはどんな感じですか？」
「傾きがなくなって歩きやすいです。」
「Iさん、嬉しい感想と結果です。初日に背骨がくの字に曲がっているから継続的に調整を受け続けてと脅かしちゃったけど、よくなる結果がでましたね。とても大きな歪みではあったけど、それは一時的なものという見方があったし、年齢的にも調整が進みやすいから初回時に継続するようお願いさせてもらいました。私の意見を受け入れてくれてありがとうございます。」
調整後、「くの字」に折れ曲がった数日前とはまったく違った体幹となっておりました。
痛みもなく、近く職場復帰の予定だそうです。
Iさんのような事例は
・１０代〜２０代前半
・急性的な痛み
という条件から導きやすかった好条件だと考えてますが、この条件に該当せずとも、多くの方にフィードバックできる事例でもあります。
比嘉進弥
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CORE骨格調整所 （沖縄県島尻郡南風原町）
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